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レンズと物の見えかた
レンズの形や性質により、物はどのように違って見えるのでしょうか。また、なぜ違って見えるのでしょうか?
レンズはプリズムの集合体
メガネレンズには、プリズムがたくさん集まっていて、プリズムひとつひとつの向き(稜の方向)によって見えかたが違ってきます。それは、プリズムを通して物を見たとき、物はプリズムの稜の方向に移動して見えるという特性があるからです。
凸レンズの見えかた
凸レンズは、稜の方向がレンズの外側に向かっています。このため、凸レンズを通して見るものは、「外側に引っ張られた状態で見える」、つまり実際の物より大きく、広がって見えるのです。
凹レンズの見えかた
逆に凹レンズは、稜の方向がレンズの中心側に向かっています。このため、凹レンズを通して見るものは、「中心側に引っ張られた状態で見える」ことになります。つまり実際の物より小さく見えるのです。
乱視用レンズの見えかた
乱視用レンズは、2つの異なる力を持っています。この力は、お互いに直角に交差し、タテ方向にプラス1、ヨコ方向にプラス2というように作用します。このため、乱視用凸レンズで物を見たときには、タテ方向にプラス1分大きく、ヨコ方向にプラス2分大きく見えます。
逆に乱視用凹レンズで物を見たときには、タテ方向にプラス1分小さく、ヨコ方向にプラス2分小さく見えます。